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Episodes

やさしい世界と呼吸法

――

Date:
2027.11.14
染谷千冬
シナリオ制作者:
七月馬鹿様
シナリオ頒布先:
booth

本編

貴方は今日も目を覚ます。 貴方は今日も、穏やかな日常を送る。 ふと、隣を見る。 ダブルベッドで、貴方の隣で眠っていた千秋は未だにすうすうと寝息を立てている。

染谷千冬 : (……珍しいな)

千秋があなたより遅く起きるのは珍しい。

──────────本当に? 否、もちろん同居中の貴方は知っている。 千秋は自分が起こさなければずっと眠り続けていると。 ここ最近の千秋は随分と寝汚いのだ。 さすがにずっと眠らせるのもよろしくないとあなたは考えるかもしれない。

染谷千冬 : (……、……? どうして、そんなことを思ったんだろう。千秋はよく、眠っているのに) 染谷千冬 : (……そろそろ起こそうか) 染谷千冬 : 「……千秋、おはよう」 千秋のおでこを手の親指でむにむにと撫でた後、千秋に口づけします。

貴方はいつものように千秋をゆすり起こす。あなたの口付けをうけた千秋はすうと目を覚まし、薄目であなたを見る。

染谷千秋 : 「……ん、ちふゆ……」 染谷千秋 : 「はよ。もう起きてたんだな」 染谷千冬 : 「ああ。……何か夢は見たか?」 染谷千秋 : 「ああ。……ふ、千冬と限界まで遊ぶ夢見た」

千秋はそうすると身体を起こし、あなたを抱きしめる。

染谷千秋 : 「起こしてくれてさんきゅ。最近全然起きれねーから、千冬には感謝してる」 染谷千冬 : 「……ああ」 染谷千冬 : 「今日は、千秋はどうするんだ?」 染谷千秋 : 「んー、千冬と一緒にいる」 染谷千秋 : 「千冬は?」 染谷千冬 : 「千秋と一緒にいる」 染谷千秋 : 「はは、嬉しい。朝ごはん食ってだらだらしよーぜ」 染谷千冬 : 「ああ。……作ってくる」 染谷千秋 : 「ちふゆー。俺から離れんなよ。一緒にいく」

そうしてあなた達はいつものように布団から出る。 今日も起きて、立って、息をして、お話をして、そうしてまた床につくのだ。 千冬は今後、DEXが-2されます。 さて、今日は千秋とのんびりしよう。二人で何をしようか。 ところでここ最近随分と甘えたな千秋は、片時も離れず貴方の側から離れようとしないことを、貴方は知っている。 →探索可能場所開示 ◆ 探索可能部屋 [1階:リビング&キッチン/洗面所/寝室] [2階:千秋の部屋/千冬の部屋/物置]

染谷千冬 : 「わかった」 リビングとキッチンに向かいます。

あなたは千秋と一緒にリビングに向かう。 リビングに入る。貴方と千秋が使用しているいつものリビングだ。 [キッチン]に近い場所にあり、部屋は朝さながら明るい。 壁の装飾品は、貴方と千秋が全て飾ったのだ。 また、壁掛け時計は8時きっかりを指している。 2人掛けのソファの前には[ローテーブル]、その先には少し大きめの[薄型テレビ]が設置されている。

染谷千冬 : 音を聞きながら調理しようと、テレビの電源を点け、キッチンに向かいます。

あなたはテレビをつけようとする。その瞬間、今テレビをつけても、興味がないものしか放送されていないことを思い出す。

染谷千秋 : 「千冬、今変な番組だけだろ?それより話しながら作らねえ?」

千秋もまた、どうやら今の時間に放送されているテレビに興味がないらしく、貴方の側で口をとがらせてそのような提案を行う。

染谷千冬 : 「……そうだった。これは要らないな。千秋と話したい」

あなたの言葉に千秋は柔らかく微笑んだ。あなたは千秋と話しながらキッチンへと向かう。 キッチンへと到着する。なんてことの無いただのキッチンだ。2人分のコップと、2人分のカトラリーがある程度だ。 また、冷蔵庫は空っぽであるため、そろそろ食材が必要だなと考えるだろう。 朝ごはんもいっそ後でも遅くはないだろう。

染谷千秋 : 「ああ、そういや材料切らしてたんだった」 染谷千冬 : 「そうだな。朝ごはんは後にしよう」 染谷千秋 : 「ん。わかった」 染谷千冬 : 「千秋も買い出し、行くか?」 染谷千秋 : 「当たり前だろ?」

千秋はそういうと、あなたの腰に手を回す。あなたの頭をひとつ撫でて、優しく口付ける。

染谷千冬 : 自分も千秋の腰に手を回して、千秋にキスをします。

聞き耳-30を振ってください。

染谷千冬 : CCB<=38-30 【聞き耳-30】 (1D100<=8) > 57 > 失敗

千秋は笑ってあなたを抱き寄せる。

染谷千秋 : 「……千冬、大好きだ」

そうしてあなたにそう告げると、あなたのことを愛おしげに見つめながら笑った。

染谷千秋 : 「買い出し行こう。準備しようぜ」 染谷千冬 : 「俺も千秋が大好きだ。愛してる。千秋が一番、大切だ」千秋の頬に口づけます。

聞き耳-25を振ってください。

染谷千冬 : CCB<=38-25 【聞き耳-25】 (1D100<=13) > 49 > 失敗

千秋はあなたの言葉に嬉しそうに笑って、あいも変わらずあなたにくっつくだろう。

染谷千冬 : 千秋と一緒に洗面所に向かいます。

洗面所に到着する。いつもと変わりない洗面所だ。 [壁]の上の方にはブレーカーがあり、磨きあげられた鏡は、貴方たちを映している。 当然浴室も存在するだろう。

染谷千冬 : 千秋が顔を洗う間にふと壁を見ます。目星!

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 83 > 失敗

千秋と並んで顔を洗う。千秋の肌は、今日も血色が良い。

染谷千冬 : 千秋の首筋を撫でます。 「着替えよう」 千秋を連れて千秋の部屋まで行きます。 染谷千秋 : 「ああ」

リビング、洗面所、寝室、御手洗の扉のある廊下。 階段はちょうどその4つの扉の先にある。 貴方は2階へ行くべく、ギシギシという音を立てながら階段を登る。 大したことの無い距離のはずなのに、何故だかひどく疲れてしまう。 息が上がり、妙に呼吸がしづらく目の前がチカチカとする。 汗が吹き出る。 身体があつくなる。 貴方の側から離れない千秋は何の問題もなく階段をあがり、貴方を心配している。

染谷千秋 : 「千冬、大丈夫か?」

そういいながら、貴方の背中をさすろうと千秋が手を伸ばす。 ふと、べちゃりと嫌な感覚がした。 それはどこからだろうか。 それは、肩からであった。 何か粘性のある液体が、肩を濡らした。 驚き貴方は肩口を見やる。 しかし、そこにあるのはただただ綺麗な衣服である。 何もついていないのだ。 視界にあるのは綺麗な衣服のはずなのに、ベタベタとした不快な感覚は肩口から抜けない。(SANC 1/1d3)

染谷千冬 : 1d100<=82 【正気度ロール】 (1D100<=82) > 58 > 成功 染谷千冬 : (……? なんだ……) 染谷千冬 : 「……大丈夫だ」

薄気味悪さを感じつつも階段を登ると、今度は何か硬いものを踏んだような感覚がする。 慌てて足を避けるものの、そこには何も無い。 気のせいだとは思いたいが、妙に固くて小さなものを踏んだ感触はリアリティに長けていた。(SANC 1/1d2)

染谷千冬 : 1d100<=82 【正気度ロール】 (1D100<=82) > 8 > 成功 染谷千冬 : (……怪異か? でも、千秋は大丈夫そうだ) 染谷千冬 : 「……千秋、体がなんか変だ。変な感覚がする……」 染谷千秋 : 「ん、どーした。……見せてみな」 染谷千冬 : 「ああ……病気とかじゃない、と思う。どちらかといえば、怪奇現象のような……怪異かもしれない」 染谷千秋 : 「ん、そっか。……今日は出るのやめとくか?」 染谷千冬 : 「いや……、行こう」 染谷千秋 : 「……わかった」

酷い疲労感を抱きつつも、貴方は階段を上る。 階段の手前には御手洗へ続く扉があり、その先には物置、更に奥に進むと貴方の自室と千秋の部屋がある。 貴方は千秋の部屋に入る。 部屋に入ると、その部屋からふわりと甘酸っぱい匂いが漂う。 そうして、貴方の鼻腔をくすぐるのだ。 これが千秋の匂いだと、貴方は認識する。 そうだ、この匂いはいつも千秋からしている。 その匂いが、部屋一体に満たされているのだ。 その匂いに貴方はふわりと、くらりと、 ──────────ああ、吐き気がする。 CON*1を振ってください。

染谷千冬 : CCB<=12*1 【CON × 1】 (1D100<=12) > 41 > 失敗

思わず嘔吐くと、胃の中のそれは躊躇いもなく床へとぶちまけられる。 頭がガンガンと警鐘を鳴らすような感覚だ。 食道を灼くその感覚が痛い。 消化しきれなかった昨日の食事が床へと叩きつけられる。 何故、千秋の匂いを知覚した瞬間に吐き気を感じたのか、貴方には到底理解できなかった。(SANC 1/1d3+1)

染谷千冬 : 1d100<=82 【正気度ロール】 (1D100<=82) > 97 > 失敗 染谷千冬 : 1d3+1 (1D3+1) > 1[1]+1 > 2 [ 染谷千冬 ] SAN : 82 → 81 染谷千冬 : 「……、……?」 わけもわからず、目をぱちぱちとさせます。

アイデアをどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 86 > 失敗 染谷千秋 : 「千冬、大丈夫か?体調わりい?……無理すんなよ」

千秋は戸惑いの声をあげ、あなたの背中を優しく擦る。

染谷千秋 : 「片付けは俺が後でやるから、部屋で休めよ」

千秋は貴方へ心配そうな視線を向けている。 千秋自身は特ににおいに大して何も思っていないようだ。 千秋の部屋は酷く整然としている。 片付けが元より上手な人であろうと、その部屋の様子には違和感を抱いてしまうかもしれない。 部屋にあるのは、[机]と椅子と[棚]と[クローゼット]くらいである。[床]にはマットが置かれている。

染谷千冬 : 「……いや、大丈夫だ、……何も、問題ない……」 部屋を離れ、他の部屋からタオルを持ってきて、拭き取ります。 染谷千秋 : 「大丈夫なわけねーだろ?」

千秋は床を拭き、心配そうにあなたを見つめる。あなたの頬に触れ、優しく髪を撫でた。

染谷千冬 : 床拭きは譲りません。 拭きながら床を見ます。

千秋は心配そうな様子であなたの背中を擦っている。 床を見る。フローリングの床である。 目星をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 41 > 成功

床には薄く埃の膜が張られているような気がする。 更にアイデアどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 1 > 決定的成功/スペシャル

部屋への侵入の痕跡がない。 最後にこの部屋に入ったのはいつなのだろうか。 そういえば、先程鏡でみた千秋の顔を思い出す。 あの時、鏡に映る千秋の顔色が酷く悪いようだった。 血の気のない真っ白な顔がそこにあり──────────、千秋の方へ視線を向けると、血色の良い千秋がいたのだった。

染谷千冬 : (……気のせいだろう。掃除、しないとな) 染谷千冬 : クローゼットを見て千秋の服を出します。

壁に埋め込まれた、黒い扉のクローゼットである。 しかし、ただのクローゼットにしては酷く不釣り合いな存在が確かにある。 電子ロックである。 クローゼットを模したそれは、そのロックがあるだけで酷く威圧感を放つものだ。 しかし、パスコードを知らない貴方には開けることができないだろう。

染谷千冬 : なぜロックがついているかは知っていますか?

知りません。

染谷千冬 : 「千秋、鍵……」 染谷千秋 : 「ひーみつ」 染谷千冬 : 「そうか。……見ないから、着替えろ」 染谷千秋 : 「ああ。わかった」

貴方はそのパスコードを知らない。何故ロックがかかっているのかもわからない。貴方が今まで見てきた中にはどこにもパスコードの書かれた紙はないため、貴方にはどうすることも、 ────5394952。 ふと、脳裏に意味のわからない文字列が流れる。

染谷千冬 : (……?) 染谷千冬 : 棚を見ていようとしていましたが、振り返って千秋のほうを見ます。 染谷千秋 : 「どうした?」

千秋はちょうど着替えが終わったようで、新しい服を着ている。

染谷千冬 : 「……着替えるの、早いな」 染谷千秋 : 「千冬を待たせるわけには行かないしな」 染谷千秋 : 「頑張ったんだぜ?」

千秋はそう言うと、あなたのおでこに軽いキスをする。しばらくして、身体を少しだけ離してあなたの顔を覗き込み、冗談めかして笑う。

染谷千秋 : 「それで、どうしたんだよ?俺の着替え見たかった?」 染谷千冬 : 「……なんでもない」 染谷千冬 : 「この部屋、全然来ていなかっただろう。掃除しないといけないな」 机の上を見ます。 染谷千秋 : 「ずっと千冬の部屋にいたからな~」

机上には何も置かれていない。 真っ黒な木製の机である。 聞き耳をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=38 【聞き耳】 (1D100<=38) > 13 > 成功

比較的千秋のにおいが濃いように感じる。

染谷千冬 : 棚も見ます。

整然とした棚だ。 棚にはアルバムとノートが収納されているが大方埃を被っている。また、空いたスペースにはペンが刺されている。 目星または図書館をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 37 > 成功

本の間に挟まっている紙の切れ端を見つける。

染谷千冬 : (……なんだ?) 手に取って見ます。

千秋の文字でつらつらとしたためられている。 しかしその文字はどこか弱々しい。 ◆千秋の筆跡で書かれたメモ_1 井水から話は聞いた。人体を求めているらしい。

染谷千冬 : 「……千秋、井水って誰だ……?」 染谷千秋 : 「井水?俺も知らねー」 染谷千冬 : 千秋の表情や声音はどうですか?本当に知らないのか。

本当に知らなそうに見えますね。

染谷千冬 : 「このメモ」 千秋に見せます。 染谷千秋 : 「なんだこれ。……俺、書いてないぜ?」 染谷千冬 : 「……そうか」 染谷千冬 : 「帰ってきてから掃除しよう。俺も着替える」 自分の部屋に向かいます。

あなたは自分の部屋へ向かう。普段貴方が使用する部屋である。 整理整頓ができるならばその部屋は綺麗であるし、できないのであればきっと床含めて何かが散らかっているのだろう。 棚には千秋と貴方の[写真]が飾られており、小さな[ポストカード]も置かれている。

染谷千冬 : 写真をちらりと見ます。

額縁に収められた小さなサイズの写真。 貴方と千秋が被写体である。目星をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 11 > スペシャル

つい最近、写真を入れていた額縁が外された痕跡がある。 一度写真を取り出したのだろうか。

染谷千冬 : 「……千秋がこの写真を出したのか?」 染谷千秋 : 「千冬じゃねーの?……俺じゃないぜ」 染谷千冬 : (……何か、おかしい) 染谷千冬 : その写真立てにはずっと同じ写真を飾っていましたか?

分かりません。

染谷千冬 : (……思い出せない……) 染谷千冬 : choice この千秋を信じたいと思う 疑うべき、もしくは間違っていると思う (choice この千秋を信じたいと思う 疑うべき、もしくは間違っていると思う) > この千秋を信じたいと思う 染谷千冬 : CCB<=11*5 【POW × 5】絶対に信じたい、何かから目を背けたい/でもやっぱり、だめなんじゃないか (1D100<=55) > 84 > 失敗 染谷千冬 : (……違う、千秋だ。信じたい、千秋と一緒に過ごす毎日が幸せなんだ、でも、でも……どこか、変だ……) 染谷千冬 : (……思い出せなくて、いいのか? 本当に……?) 染谷千冬 : (……) 染谷千冬 : (分からない……けど、なぜか、焦る……) 染谷千冬 : (……) 写真を取り出してみます。

写真を取り出すと、写真の裏に手書きの文字があった。 「わ■■言って■めん」 途中、修正液で文字を隠しているため、不自然なスペースができている。 また、文字の上にセロテープを貼られている。 端の方を剥がしてみるものの、しっかりとした粘着力を持っているため、文字を無事に残しつつ修正液を剥がすことすらかなわないだろう。

染谷千冬 : 千秋の字ですか?

はい。

染谷千冬 : (……意図的に隠されてる。そして、きっと千秋には、覚えがないんだろうな) 染谷千冬 : 近くのポストカードも目に入り、見ます。

炎と建物を前にし、両手を上げている1人の人物が描かれた絵画である。 知識をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=75 【知識】 (1D100<=75) > 34 > 成功

ジョン・マーティン作『パンデモニウム』であることがわかる。 貴方がその絵画を見ていると、ふと目の前がチカチカと点滅する。 それと同時に感じたのは酷い恐怖だ。 何が怖いのだろうか、何がいけなかったのだろうか。 貴方の背筋に氷点下の何かが伝うような感覚だ。 アイデア/4どうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80/4 【アイデア/4】 (1D100<=20) > 69 > 失敗

何かを思い出しそうになったが、頭痛によりかき消されてしまった。

染谷千冬 : (う゛、……) 染谷千冬 : 「……千秋はこのポストカード、知っているか?」 染谷千秋 : 「ん、知らない。……なんだろな」 染谷千冬 : 本当に知らなさそうですか?

はい。

染谷千冬 : CCB<=11*5 【POW × 5】 (1D100<=55) > 61 > 失敗 染谷千冬 : (……思い出すのは、怖い) 元の場所にポストカードを戻します。 染谷千冬 : (そうだ、着替え) クローゼットを開けて、服を着替えます。 「待たせた」 染谷千秋 : 「急がなくていいのに」 染谷千冬 : 「いや。……行こう」 玄関に向かいます。 染谷千秋 : 「ああ」

あなた達は買い物に向かう。 1階へ降り、外へと出る。いつものスーパーへ向かい、いつものように食品を購入する。 今日はつめたいな、なんて話しながら、帰り際にコーヒーを購入した。 そうして千秋と並んで家へと戻る。 あなたはコーヒーを持っている。

染谷千冬 : リビングのソファに腰掛けます。 ローテーブルを見ます。

テーブルの上にはサボテンとリモコンが置いてある。 サボテンは若干枯れている。また、昨日片付け忘れたマグカップがそこにある。 そうだ、昨日はコーヒーを飲んでいたんだっけ。 飲みかけの冷めきったコーヒーを片付けなければならないなと考えるだろう。

染谷千冬 : (……ああ、片付けないと) そう思いながら手に持っているコーヒーを飲みます。

アイデアをどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 32 > 成功

あなたはコーヒーを飲む。つめたいからと言って買ったそれは、温かいはずだ。本来ならそうあるはずだ。なのに、それは冷めきっている。 あなたの喉を通るそれは、酷く冷たく、あなたの喉を、胃を、心の臓を冷やしてしまうかもしれない。 ……できたてのコーヒーを買ったはずではなかったか。 帰り際に買ったにしては、あまりにも冷え切っている。

染谷千冬 : (……俺の味覚がおかしいのか?) 染谷千冬 : 「……ごはんにしよう」 出しっぱなしだったコーヒーを片づけるついでに、ごはんの調理を始めます。

ご飯の調理を開始しようと思う。そうしてあなたは先程購入した品物を見ようとする。しかし、品物を置いたはずの場所にはなにもない。

染谷千冬 : (……?) 染谷千冬 : 「……千秋、買ったものが……」 染谷千秋 : 「ん?」 染谷千秋 : 「千冬、ご飯できたぜ。食べな」

千秋はそう言ってあなたにご飯を差し出す。

染谷千冬 : 「……今作った、のか?」 染谷千秋 : 「ああ」 染谷千冬 : CCB<=11*5 【POW × 5】 (1D100<=55) > 66 > 失敗 染谷千冬 : (こんな短時間で作れるわけが……) 染谷千冬 : (……でも、千秋には聞けないな……) 染谷千冬 : 「ありがとう」 自分の味覚に異常があるのか、食べて確かめます。

あなたは千秋が作った料理を口に運ぶ。湯気を立てるそれはとても美味しそうだ。いつもの千秋の料理。あなたが食べるしあわせの味。 いつも食べているそのしあわせを、あなたは一口、二口と味わって食べる。 アイデアをどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 47 > 成功

口に入れた料理は冷めきっている。できたてのはずだが、何故だろうか。

染谷千冬 : CCB<=11*5 【POW × 5】解釈 (1D100<=55) > 74 > 失敗 染谷千冬 : (……やっぱり、冷めてる。おかしい。だって、湯気も立っているのに) 染谷千冬 : (……味覚の問題じゃない。何、い……嫌だ) 染谷千冬 : 顔を青くしてその場から立ち上がります。 ふらふらと歩いて自室に行きます。 染谷千秋 : 「……千冬、どした?大丈夫か?」

千秋はふらふらと歩くあなたの背中を支え、自室までついて来る。あなたを心から案じ、気がかりに思っているようだ。

染谷千冬 : 「……大丈夫だ、……」 染谷千冬 : ベッドに横になります。 「……今日は、寝る……」 染谷千冬 : (これは今日だけで、夢で……次に目が覚めたら、きっといつも通りだ……そうだ……)

あなたはその異常を受け入れることができなかった。無理やり目を閉じ、起きたばかりの身体を横たえる。 千秋はそんなあなたを抱きしめて、寝て起きてつらかったら病院に行こう、と優しく頭を撫でる。 眠れるかCON*5をどうぞ。失敗した場合のみ、眠れることとします。

染谷千冬 : CCB<=12*5 【CON × 5】 (1D100<=60) > 43 > 成功

貴方の身体はまだ睡眠を欲していないようだ。どうも上手く眠ることができない。 千秋はあなたが眠りに付きやすいように、背中を一定のリズムで叩く。

染谷千冬 : (……眠れない) 染谷千冬 : 千秋の体は温かいですか?

いつもと変わりありません。温かいです。

染谷千冬 : (……千秋は温かい。良かった……) 身を起こして千秋に被さり、上から何度もキスを落とします。腕と手のひらを重ね、千秋の熱を感じます。

CON*5をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=12*5 【CON × 5】 (1D100<=60) > 50 > 成功

千秋はあなたの口付けを受けて嬉しそうに微笑む。 あなたの手を握り返し、あなたを抱きしめ、あなたと熱を交換する。

染谷千秋 : 「ふは、今日は甘えただな。かわいーの」

千秋はそういってあなたの髪の毛をかきあげる。嬉しそうに嬉しそうに笑う。

染谷千秋 : 「それで、どうしたんだよ。……変なもんでも見た?」 染谷千冬 : 「……味覚がおかしかった」 千秋の服の下に手を差し込み、お腹、脇腹の素肌を撫でます。 「……千秋……したい……」 染谷千秋 : 「味覚が?……、ん……」

千秋はあなたの後頭部を手で押さえ、優しく口付ける。あなたの服を脱がして、素肌を舐めて、全身にキスをして、愛撫を施す。 CON*1をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=12*1 【CON × 1】 (1D100<=12) > 87 > 失敗

千秋の身体から甘い香りがする。くらくらとあなたの脳を揺らすのは、先程も嗅いだ千秋のにおいだ。 千秋の匂いを嗅いで、あなたは、 ──その酸っぱい匂いに耐えきれずにもどしてしまった。

染谷千冬 : 「……う゛、ぇ……ッ、は、……はぁ……」 なんとか顔を逸らし、ベッドシーツを自分の胃液で汚します。 (このにおい、千秋のにおいで、でも、どうして) 染谷千秋 : 「千冬、千冬、……大丈夫か?調子わりい?」 染谷千冬 : 「……」 (……温度も、においも……俺が、おかしいのか……?)

千秋はあなたの背中を何度も擦る。赤子をあやす手つきで、駄々っ子をなだめるような手付きで、恋人を甘やかす手付きで、あなたの背中を絶えず擦る。 その様子はあなたを案じているようでもあり、その目はあなたに無理をしないでほしいと訴えているようでもある。

染谷千冬 : (……千秋が、おかしいのか……? ……、どっちも……?) 染谷千冬 : (……やっぱり、だめだ。このままだったら……) 染谷千冬 : 「……ごめん、片付ける」 染谷千秋 : 「いーよ。俺が後で片付けるから。今は何も考えずに寝ちゃいな」 染谷千冬 : 「眠れないんだ。……一人で散歩したい。いいか?」 染谷千秋 : 「わかった。……くれぐれも無理はすんなよ。千冬、大好きだ」 染谷千冬 : 「俺も、千秋が大好きだ」 部屋を出ます。

あなたは千秋を残して部屋を出る。DEXを+2してください。

染谷千冬 : 千秋の部屋に行きます。 音は立てないようにします。

千秋の部屋に戻る。先程も嗅いだ甘酸っぱい匂いが変わらずに漂う。

染谷千冬 : クローゼットのロックに5394952と入力します。

ピ、と開錠される音が鳴る。 何故貴方はこの扉を開錠するパスコードを覚えているのだろうか。 頭を回しても、貴方はパスコードを教えてもらった記憶がないのだ。(SANC 1/1d3)

染谷千冬 : 1d100<=81 【正気度ロール】 (1D100<=81) > 72 > 成功

さて、貴方の前には開錠された厳重な扉がある。 貴方はどうするだろうか。 扉を開く選択もあるし、開かず何もなかったかのように日常を過ごすのまた選択である。

染谷千冬 : (何か、おかしい。俺はこのクローゼットについて知らない。……ここに、何かある) 開けます。

貴方は扉を開く。 その先には、二階建ての建物には決して存在し得ないものがあった。 そこにあったのは、階段だ。 貴方と千秋が暮らしていた建造物は2階建てであったと記憶していた。 2階建ての建物の更に上があるということを、貴方は知らなかった。 何故、千秋は厳重なパスコードのロックをかけてまで、貴方にひた隠しにしていたのだろうか。 目の前の階段の先には扉があることが、此処から見ても薄らぼんやりとわかる。 この先に何があるのだろうか。 貴方はこの先に恐怖を抱くだろうか、好奇心を抱くだろうか。 どちらにせよ、貴方の胸中には拭いきれない違和感が確かに居座っているのだ。 貴方はどうするだろうか。 もちろん、貴方はまだ何も知らない。 何も知らずに引き返すことも可能だ。

染谷千冬 : (……きっと、関係がある) 階段の先へ進みます。

貴方は階段を上る。 階段を上る際の疲労感はすっかりと消えている。 あなたは覚悟を決め、階段を登りきる。 すると、冷たく分厚い鉄扉が1つだけある。 鍵はかかっていないようで、すんな りと扉は開きそうだ。

染谷千冬 : 扉を開きます。

さて、まず貴方に教えなければならないことがある。 しかし、これらは至極当然の事柄である。 人間というのは、理解の追いつかない事象に直面すると、その事柄を知覚した次の瞬間には現実から目を背けてしまうものなのだ。 些細な比喩をするのならば、〆切が昨日であったことを知覚して次に行うことがカレンダーを確認するといったように。 寝坊したと知覚した瞬間にもう一度布団に入るといったように。 人間というのは、時折奇怪なことをしてしまうのだ。 それを行ったところで直面している事象は何も変化しないというのにも関わらず。 そして、それは貴方も例外ではない。 その部屋は酷く明るかった。 真っ先に目に飛び込んできた事象に貴方は思わず目をこする。 肉の直売所にでもなっていたのだろうかと、貴方はあり得ない思考を巡らせる。 ひとしきり目をこすり、再び目の前の光景を見て、貴方は膝を付くかもしれない。 ひんやりとした冷気が貴方の肌を撫で、この空間内の濃い死のにおいは、貴方の目の前にある光景がまごうことなき現実であることを、残酷なまでに突きつける。 目の前には、たくさんの死体が眠っていた。 固く目を閉ざし、ただそこで眠っていたのだ。(SANC 1d3/1d6+1)

染谷千冬 : 1d100<=81 【正気度ロール】 (1D100<=81) > 49 > 成功 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 1 染谷千冬 : 減少なし!

[死体]の腐敗がゆっくりと進行してるこの空間に立ち込めるにおいは、とても良いものとは言えない。 また、目の前に広がる地獄絵図の先には両開きの[扉]があり、側にはボタンが設置されている。 アイデアをどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 3 > 決定的成功/スペシャル

貴方はそのにおいに、嗅ぎ覚えがある。 しかし、それは不自然なことであることも理解している。 死体が腐ったにおいに対して覚えがあるなど、穏やかな日常を送っていた貴方には決してあり得ない話であるのだから。(SANC 1/1d4) クリティカル報酬として、自動成功としてください。

染谷千冬 : SAN減少なし! 染谷千冬 : 千秋と同じにおいですか?

アイデアをどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 96 > 致命的失敗

いいえ。千秋と同じにおいには感じられないでしょう。 弟と死体が同じ匂いだなんて、まさかそんな。

染谷千冬 : (違う。千秋のにおいじゃない。千秋のにおいなわけない) もっとにおいを吸い込みます。その酸っぱい腐臭に、再び嘔吐します。何度も吐いたため固形物は存在せず、絞り出した胃液を床にぶちまけます。 「っえ゛、ぁ゛……は、……はは、はぁ……、」 (千秋じゃない、だって千秋だったら、千秋は死んで……は、有り得ない。そんなわけない)

その場に胃の中身をぶちまける。対して食事の撮れていないからだは、それだけで容易く体力を削ってしまうだろう。 あなたは脳裏に過ぎった考えを否定しながら、そうして全てを出し切った。 ファンブル処理としてSAN-1d3、HP-1d3どうぞ。 そしてこれからですが、前シナリオの後遺症を無効とします。既定の量SANを減少させてください。

染谷千冬 : 1d3 HP (1D3) > 2 染谷千冬 : 1d3 SAN (1D3) > 2 [ 染谷千冬 ] SAN : 81 → 79 [ 染谷千冬 ] HP : 13 → 11 染谷千冬 : 死体を見ます。どうしてここにあるのか、何で死んでいるのか、死体に共通点はあるか、など!目星!

少しだけ腐敗の進んだ遺体が所狭しと並んでいる。 損傷が激しいであろう遺体には、損傷の部分が綺麗に布で隠されているところから、おそらく適切な処置をされているのだろう。 死者を弔おうという様子が窺える。 目星をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 48 > 成功

綺麗に整えられて寝かされた遺体の1人の頭のそばに、メモの切れ端が置かれていることに気が付く。 ◆千秋の筆跡で書かれたメモ_2 ごめんな。 これは、俺のエゴだ。 もう少しだけ生きたい。もう少しだけ頑張ってほしい。 知識、幸運をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=75 【知識】 (1D100<=75) > 90 > 失敗 染谷千冬 : CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 96 > 致命的失敗

幸運んなのでファンブルは処理しません。情報はナシ!

染谷千冬 : 自主フレーバーファンブル処理します!

えぇ!?

染谷千冬 : (生きたい? ……千秋が、死んでるわけない!) メモをびりびりに破きます。紙吹雪のように遺体に散らして、自分の頭を殴ります。 染谷千冬 : CCB<=53 【こぶし(パンチ)】成功でDB乗る、失敗で乗らない (1D100<=53) > 30 > 成功 染谷千冬 : 1d3+1D4 【ダメージ判定】 (1D3+1D4) > 2[2]+3[3] > 5 [ 染谷千冬 ] HP : 11 → 6 染谷千冬 : (……、痛い。夢じゃないんだ。……千秋は、知ってたんだ。俺に、黙ってた……は、……) 口角を引き攣らせ、乾いた息を漏らしながら、瞳に張る水の膜が零れないように天井を見上げます。 染谷千冬 : (……そう、だな。一人で、突き止めてやる……) 扉を調べます。

両開きの扉だ。そばにあるボタンには三角形のマークか描かれている。どうやらこの扉はエレベーターのようであり、上へとしか繋がっていないようだ。

染谷千冬 : ボタンを押して、エレベーターに乗ります。

ボタンを押し、エレベーターの先で駆動音が聞こえる。 どうやらこの階層にエレベーターが到着したようだ。 アイデアをどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 18 > 成功

仮にこの家に2人しかいないのならば、エレベーターはこの階層にいるはずだ。 しかし、上からこのエレベーターはやってきた。 この空間には、貴方と千秋以外に誰かいるのではないかと思い至る。 しかし、それが誰なのかは皆目見当はつかず、薄気味悪いと感じてしまう。(SANC 0/1)

染谷千冬 : 1d100<=79 【正気度ロール】 (1D100<=79) > 11 > 成功

エレベーターに乗ると、それはありふれた音を鳴らし、扉を閉める。 軽快な音を立て、扉が閉まり、箱が上へとのぼっていく。 ――バチン! それは突然のことだった。貴方は唐突のことに肩を跳ねさせてしまう。 唐突の電気のショートする音なんて、先程の頭で想定などしていなかったのだから。 先程まで綺麗な白色の電球だった室内は、まるで貴方に警告するような赤へと変貌している。 眩しいほどの赤は、貴方の目を厭らしく焼く。 不意に、とある光景が見える。 貴方は赤に既視感を覚える。 街が燃えている。 血を流している。 赤い縄で首を吊っている。 怒り狂った人々の顔。 怯える近所の獰猛な烏。 臓物の海で踊り、笑う親子。 脳裏に浮かぶのは、地獄の光景。 貴方は、赤に覚えがある。 視界が元の光景へと戻る。 今見た光景を思い返すと、酷く頭痛がする。 恐怖が貴方の背中を撫でる。 それと同時に、自分は何かを忘れているのではないかと、確信を得てしまう。(SANC 1d3/1d6+1)

染谷千冬 : 1d100<=79 【正気度ロール】 (1D100<=79) > 17 > 成功 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 3 [ 染谷千冬 ] SAN : 79 → 76

エレベーターも、どうやら先程の現象は一時的な不具合だったらしく、今となっては通常通り白い光で空間を照らし、上へと稼働し、少し経てば軽快な音を鳴らして扉はゆっくりと開かれる。 エレベーターの扉が開かれ、まず鼻についたのは古い本とインクのにおいであった。 先程とは違い、部屋はほの赤い照明で薄ぼんやりと照らされている。 また、古時計が置いてあるが、振り子が動いていないところからするにおそらくもう動いてはいないのだろう。 時計の針は11時のまま時を止めている。 アイデアどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 46 > 成功

起床してからあまり時間が経っていないはずなのに、部屋があまりにも薄暗すぎるという印象を受ける。 本来ならば、もう少し自然光などの明かりが入って来ても良いのではないかと考える。 書斎には、アンティークな[書き物机]と、たくさんの本が詰め込まれた[本棚]、動かなくなった[古時計]、そして木製の[開き戸]がある。

染谷千冬 : 机を見ます!

たくさんの紙が散らばっているが、それを気にせず机の中央には、堂々たる素振りでノートがページを開けて居座っている。 ◆開かれたノート 近況報告用の日記である。 これから、定期的に双方で現状を報告し合おうと思う。 これは、下手な接触を図らないための合理的な方法である。 不便ではあるだろうが、容赦してくれ。 おおまか3日ごとに双方で更新していくことにする。 井水 ――――― 内容を確認しました。 相方は大分落ち着いてきました。今は大人しくしてくれてます。 確かに品質は落ちてますが、食事もきちんと摂取してます。 問題ありません。 千秋 ――――― 日記の方は確認した。 かの神の要求は変わらない。 今の考えを聞かせてくれ。 井水 ――――― 方針は変わってません。 千冬と死のうと思います。 千秋 ――――― 承知した。 君のためにできるだけ手助けはする予定だ。 物資も調達しよう。 井水 その内容に、頭が殴られたような気さえした。 目の前から、一瞬で色が失われていくような気さえした。 井水という第三者と千秋は、一体何を考えていたのだろうか。 何もわからない。分からないのが、酷く恐ろしくて、おぞましい。(SANC 1d2/1d4+1)

染谷千冬 : 1d100<=76 【正気度ロール】 (1D100<=76) > 95 > 失敗 染谷千冬 : 1d4+1 (1D4+1) > 2[2]+1 > 3 [ 染谷千冬 ] SAN : 76 → 73 染谷千冬 : (世界は……滅びでもしたのか? それで、千秋は何を……?) 染谷千冬 : 他に特別な記述はないですか?目星あれば!

目星どうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 52 > 成功

散らばった紙に紛れて、何やら紙片を発見する。

◆千秋の筆跡で書かれたメモ_3 俺は死ぬまで共に千冬といたい。 千冬と離れたくない。 千冬とずっと一緒にいたい。 こんな状況になってなっても、いや、こんな状況だからこそ、余計そう思う。

染谷千冬 : (……俺も、そう思ってる) 染谷千冬 : (……) 染谷千冬 : 本棚を見てみます。

古い本が大量に詰め込まれている。 医学書やオカルト本が多いという印象を受けるがどの本もパッと見る限りはあまり取り出され、読まれたような様子はない。 目星or図書館どうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 78 > 成功

本棚を見てみると、他のよりも随分と取り出され、読み古されたた形跡のある本を見つける。 タイトルは掠れていて読めないが、随分と分厚い装丁であることがわかる。

染谷千冬 : (……?) 手に取り読みます。

読んでみるものの、中身は貴方が見たことのない言語でさっぱり読めない。 どこか読めるところはないかと思いパラパラとページをめくると、ひらりと紙が落ちてきた。

染谷千冬 : 落ちた紙を手に取り見ます。

紙には何かを翻訳したような痕跡がある。 しかし書いてある内容が難解であり、詳細を理解するのは難しい。 辛うじて理解できる『クトゥグア』の文字に、貴方は何故かぞっとした。(SANC 0/1)

染谷千冬 : 1d100<=73 【正気度ロール】 (1D100<=73) > 100 > 失敗 [ 染谷千冬 ] SAN : 73 → 72 染谷千冬 : (……時計、11時で止まってる) 近づいてよく見てみます。

振り子の動かない、暗い茶色をした木製の時計。 長針と短針も一切動いていないことから、使い物にならないことがわかる。 目星・アイデアどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 49 > 成功 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 80 > 成功

よくよく見てみると、ところどころ焦げているのがわかる。 古時計の内部の様子を確認してみると、古時計にしては妙に新しい機材が詰め込まれていると感じる。これは、古時計を模した何か別の装置なのではないかと思い至る。

染谷千冬 : (……よく分からないのに触るのは良くないか) 一旦離れます。 染谷千冬 : 開き戸を見ます。

木製の扉。 鍵はかかっておらず、開けることができる。

染谷千冬 : 開けます!

その先にあるのは階段である。 階段の上にある扉からはぼんやりと光が漏れている。 先へ進むことができそうだ。

染谷千冬 : 階段を上ります!

貴方は再び階段をのぼる。 息のつまる感覚は、もはや無視できず、酸素が薄くなっていく感覚に目の前がちかちかと明滅する。 息ができない。 酸欠で頭がガンガンと痛む。 <CON*5>

染谷千冬 : CCB<=12*5 【CON × 5】 (1D100<=60) > 14 > 成功

よろけそうになるその体を何とか律して、貴方は階段を踏みしめる。やっとの思いで階段をのぼる。 だらだらと汗を流し、視界をぐらつかせ、嘔吐きつつも呼吸を整える。 階段のうえの扉を開く。 目の前に広がる空間は、先程見てきた光景がまるで夢だったのではないかと錯覚するほどであった。 それこそ、先ほどの奇妙な光景を見た直後であったせいで、この光景こそが奇妙であると思ってしまうほどに。 そこにあるのは、家だった。 貴方たちが生活している家と相違ないような空間が広がっている。 この入口を玄関と定義するならば、左ふたつに扉があり、右ふたつに扉がある。 そうしてその扉の先、貴方から見て正面奥には階段があった。 酷く身体が重く、吐き気すらするその身体を律して、貴方は周囲を見やるだろう。 アイデアどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 88 > 失敗

◆ 探索可能箇所 扉1(2人の家のリビング&キッチンに該当する扉)/扉2(2人の家の洗面所に該当する扉)/扉3(2人の家の寝室に該当する扉)/扉4(2人の家の御手洗に該当する扉)/階段

染谷千冬 : 扉1に入ります。

貴方と千秋が使用しているリビングと酷く類似している空間。 部屋は薄暗い。 壁を探ると、電気のスイッチがある。

染谷千冬 : 電気のスイッチを押します。

電気をつけると、その部屋は朝さながら明るくなる。 壁に装飾品はなく、扉が描かれた貼り紙が2枚貼られている。 また、壁掛け時計は8時きっかりを指している。 [キッチン]があり、2人掛けのソファの前には[ローテーブル]、その先には少し大きめの薄型テレビが設置されている。 アイデアどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 59 > 成功

整然とした扉が2枚だけある壁に、何故だか違和感を覚えない。 むしろ、しっくりきているのだ。 それどころか、貴方自身が見ていた、本来の居住区の壁の装飾品の違和感が一層強くなる。

染谷千冬 : (……やっぱり、おかしかったんだ) 染谷千冬 : テーブルを見ます。

テーブルの上にはサボテンとリモコンが置いてある。 サボテンは若干枯れている。 また、その机の上には見たことのない言語がページの一面を埋め尽くすノートが置かれている。 そう、貴方は読めないはずだ。 何故ならそれは、知り得ない言語であるからだ。 でも、貴方は。 貴方は。 貴方は、そのノートに見覚えがある。 書かれている内容が、理解できる。 たどたどしくわかりやすく、子供に説明するかのような声が脳内に響く。 千秋の声が、脳内で再生される。 先程の千秋とは違う、まるで何かの回想のような。 さあ、千冬。 貴方には、それを理解することができる。 貴方は、そこに書かれている内容を、千秋に教えてもらったことがあるのだから。

染谷千秋 : 「終焉世界備忘録」 染谷千秋 : 「争いというのは、醜いものである。 宗教というのは、信仰というのは、薬にもなるし時には毒にもなる。 今回の事例は、まごうことなき毒になった事例である。 20XX年、XX月XX日。 ニャルラトホテプを信仰している教団の元に、異端者がクトゥグアを召喚した。 教団は炎の柱をまとい、壊滅。 それを皮切りに、世界各地のクトゥグア信者が謀反を起こす。 これは、史上最悪の火災事件――に、留まらなかった。 ニャルラトホテプを信仰するものが、動き出したのだ。 自身の信仰する神の偉大さを証明するために」 染谷千秋 : 「結果、大量の死者が出た。 五体満足で転がっている遺体、損傷の少ない遺体を見つけることが幸運だとさえ思えるほどの惨状が広がった。 世界規模の宗教戦争を収束することなど不可能に近い。 神という毒は、万人が摂取し、万人にその毒が回っているものなのだ。 また、神を目の前にした人間は矮小な存在なのだ。 私はそれを観測し、そうして死にゆく人間を見てそう結論付けた。 ……最も、全く完全な人間として最終的に残ったのは2人ではあるのだが」 染谷千秋 : 「全てが終わったきっかけは、白痴の王、アザトースの力だった。 もはや誰が呼んだのかはわからない。 混沌の総帥の招来の歌により、最悪の宗教戦争は最悪の形で終わった。 最後の光景はまごうことなき地獄絵図であった。 シャッガイからの昆虫に身体を乗っ取られた人間による残虐な行為、王を目の当たりにして歓声を上げて身投げする人間。 鳥は水を泳ぎ、魚は空を飛んだ。 何もかもが、狂ってしまった」 染谷千秋 : 「染谷千冬という存在もまた、他の人間と同様に自殺衝動に駆られていた。 しかしながら、染谷千秋という存在が、それを食い止めていた。 それを、私は目撃したのだ」 染谷千秋 : 「それ故、私は提案したのだ。 彼ら2人で共に歩める世界を取り戻す方法探しの協力を。 このような人間という存在を未来永劫絶たせるのは、私にとってあまりにも不本意であるのだ」

貴方は、真っ赤な光景を思い出す。 貴方は、焦げるにおいを思い出す。 貴方は、道に転がる肉塊を思い出す。 思い出す、泣き叫ぶ赤子の声を。 思い出す、老人の怒声を。 思い出す、銃声を。 思い出す、車の衝突音を。 思い出す、太鼓の音を。 笛の音を。 狂乱する人間の歌声を。 ――嗚呼、思い出した。 貴方の世界は、既に死んでいる。 (SANC 1d4+1/1d8+2)

染谷千冬 : 1d100<=72 【正気度ロール】 (1D100<=72) > 61 > 成功 染谷千冬 : 1d4+1 (1D4+1) > 1[1]+1 > 2 [ 染谷千冬 ] SAN : 72 → 70 染谷千秋 : 「千冬、頑張ったな」

耳元で千秋の声が聞こえる。

染谷千秋 : 「ありがとう、頑張ってくれて」

それは、ひどくやさしい声であった。 やさしく、あたたかい声。 やさしく心を包むような言葉。 千秋の声だ。今朝まであなたと共に行動していた、千秋の声。

染谷千秋 : 「やっぱり、千冬は強いな。俺の思った通りだ。ここまで来て、苦しい思いして、それでも真実を知ろうとするんだ」 染谷千冬 : 「……千秋」

これほどまで落ち着く声で、やさしい言葉であるはずなのに、なのに、なのに。 どうして胸が苦しいのだろう。 どうして、息が詰まるのだろうか。 どうして、千秋の声は、貴方の心を蝕むのだろうか。(SAN-1) アイデアをどうぞ。

[ 染谷千冬 ] SAN : 70 → 69 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 84 > 失敗

周囲のにおいに、吐き気を催す。 嘔吐とまでいかないが、生理的嫌悪を抱く。 何故生理的嫌悪を感じるのだろうと考えるも、その先へ思考を巡らせようとすると脳が警鐘を鳴らす。 まるで、これ以上は知ってはいけないと。 思い出してはいけないと。 本能がそう叫んでいるようである。 それと同時に、それは知らなければならないことだとも理解できる。 何を知らなければならないのだろうか、何を思い出さなければならないのだろうか。 靄がかる思考に、焦燥感が湧き出る。 千秋の声が聞こえなくなる。あなたの口は血生臭く、手は赤黒く汚れている。それが何か考えようとして──あなたの脳は思考を停止した。(SAN 1/1d3)

染谷千冬 : 1d100<=69 【正気度ロール】 (1D100<=69) > 77 > 失敗 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 3 [ 染谷千冬 ] SAN : 69 → 66 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……別に、強くない。千秋……」 染谷千冬 : キッチンに行きます。

貴方の居住空間内のキッチンと酷似しているキッチンだ。 冷蔵庫には僅かながらゼリー状の飲料が入っている。 見る限り、どれも賞味期限の長い食品であることもわかるだろう。 その食材を見て、貴方は酷い空腹感を自覚する。 生命を維持するにあたって、食事というものは必要不可欠であるのだから。 どう取り繕うとも、空腹を自覚してしまえば、それはもはやど うしようもないのだ。 本能を完全に抑え込むことなど、不可能なのだから。 唾液が口内を満たす。 食事が目の前にあるのだ。 本能がそれをひどく欲するのは何も間違いではないのだ。

染谷千冬 : ゼリー飲料を口にします。

→口に含む。 まず真っ先に感じるのは糖の暴力的な甘さだ。 続いて感じる 情け程度の酸味。 ゼリーとは名ばかりの喉越しがどろどろとした奇妙な物体は、厭らしく咽頭を抜けて、もったりと空っぽの胃に収まるのだ。 まずい、非常にまずい。 このようなものを食事と呼びたくなどないとさえ思う。 何故このようなもので栄養を摂取しなければならないのだろうか。 だが、貴方には覚えがある。 この味に、馴染みがある。 不意に、脳裏に”思い出”がよぎる。

染谷千秋 : 「ごめんな千冬。 やっぱり、食べられるもんはこれくらいしかなくてさ」 染谷千秋 : 「千冬には美味しいもの食べてほしいんだけどな。食わなきゃ死ぬし、仕方ねーな」 染谷千秋 : 「ほら、千冬の分。俺はさっき飲んだ。……にしても、もうちょっと美味くなんねーかな。後で色々試してみっか」

千秋の隣でそのゼリー飲料を流し込む貴方の記憶。 千秋の発言を訝しんだあなたがその口に押し付けると、苦笑しながら一口飲んでいた記憶が、貴方の頭の中から思い起こされる。 思い、起こされる。 ――そうだ。 この記憶は、捏造されたものではない。 真の、貴方の記憶である。 貴方の記憶の中に、日常からかけ離れた記憶が存在することに動揺を覚える。(SANC 1/1d3)

染谷千冬 : 1d100<=66 【正気度ロール】 (1D100<=66) > 32 > 成功 [ 染谷千冬 ] SAN : 66 → 65

アイデアをどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 98 > 致命的失敗

そうだ、記憶の中の千秋は、──何かを思い出そうとして、咄嗟に考えることを止めた。

染谷千冬 : (この、記憶……は、ち、違う……) 染谷千冬 : キッチンに包丁はありますか?

幸運-30どうぞ。

染谷千冬 : CCB<=55-30 【幸運-30】 (1D100<=25) > 44 > 失敗

ありません。

染谷千冬 : (……刃物が無い。他に誰かがいて……回収したのか?) 染谷千冬 : 時計は動いていますか?

止まっています。

染谷千冬 : (書斎の時計は11時で止まっていた。11時に世界が滅んで、そのせいで……という可能性を考えていたが、違いそうだな。何か意味があったのか……?) 染谷千冬 : 扉2に移動します。

貴方と千秋が使用している洗面所と酷く類似している空間。 部屋は既に電気がついていたらしく明るい。壁の上の方には[ブレーカー]があり、曇った[鏡]は、ぼんやりと貴方のシルエットを映している。 浴室へ続く扉は建付けが悪いようで、上手く開かなくなっていた。

染谷千冬 : 家の前で自身の手が赤黒かったことを思い出し、どこか不安になります。 まず自分の体を見ます。変に汚れていたり、何か持っていたりはしないですか?

あなたは手ぶらの状態です。いつも着ている服は何らかの液体で濡れていて、両手は相変わらず汚れているでしょう。

染谷千冬 : (……俺……、) 顔を上げて、恐る恐る鏡を見ます。

恐る恐る鏡を見る。すっかり曇ってしまった鏡だ。 ぼやけた姿しか映さない鏡は、貴方すらきちんと視認できないほどである。 しかしそこからでも分かる。あなたは、口の周囲と首周りが赤黒く汚れている。

染谷千冬 : (口が、首が……) 思わず手で口を覆おうとして、自身の手も汚れていることを思い出し、動かした手が空で止まります。

あなたは現状を認識する。自分の身体が赤黒く汚れてしまっていることを。そして鏡を見た時、先程みた千秋の顔色を思い出す。 あの時、まるで死人のような肌を目の前で知覚した。 それを思い出した時、想起されるものがあった。 それは、日常の中の”非”日常の記憶だ。 記憶の中の千秋も、ひどく顔色が悪かった。

染谷千秋 : 「起きてたの?」

それは、少し前の記憶。 千秋が朝から千秋自身の部屋にこもり、そうして貴方が眠る晩にやっと部屋から出てきた日の記憶であった。 千秋に声をかけると、目の前の人間は突然あなたに問いかけた。

染谷千秋 : 「なー千冬、やっぱ生きたいって言ったらどうする?」

あまりに唐突な話であった。 突然のことにあなたが瞬きをして言葉を返すと、千秋は目を細めて口を開いた。

染谷千秋 : 「ちょっとな」 染谷千秋 : 「死ぬのが怖いとか、千冬と死ぬのが嫌なわけじゃないんだ」 染谷千秋 : 「……」 染谷千秋 : 「ただ、こんな世界でも、終わりが近いと思うと惜しくなってさ」

晩に落ちる千秋の穏やかな声。その口から紡がれる言葉。それはまるで子供がわがままを言うような声で、けれども大人が図らい事をするような声で千秋から放たれたことを思い出す。 あのとき、千秋は何を考えていたのだろうか。

染谷千冬 : (……千秋……) 染谷千冬 : (……千秋に会いたい。……そのために、何があったのか知りたい。思い出したい。……俺だけ何も知らないのは嫌だ) 染谷千冬 : ブレーカーを見ます。

正常に稼働しているブレーカーだ。 このように古ぼけた空間であるのにも関わらず、電気が通っていることに、貴方は違和感を抱くのかもしれない。 目星をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 32 > 成功

ブレーカーの上の部分に紙が引っかかっていることに気がつく。 ◆千秋の筆跡で書かれたメモ_4 悪夢見続けんのだりーと思ってたけど、まさかこんなところで役に立つなんてな。 人間どう転がるか分かんねー。

この世界でまともなのは俺だけらしい。 全世界の人間が狂ったのに、俺だけはまともでいられるなんて、それこそ俺がまともじゃない証明じゃねえ? はは、悪夢様々だな。

染谷千冬 : (……? 千秋の悪夢と何か関係があるのか?) 染谷千冬 : 洗面所を出て扉3に向かいます。

貴方と千秋が使用している寝室と酷く類似している空間。 埃をかぶった[ダブルベッド]が室内を占領している。 また、[サイドテーブル]には何やらメモが置かれている。

染谷千冬 : サイドテーブルを見ます。

埃をかぶったサイドテーブルには、一枚のメモが置かれているだけである。 ◆メモ 最上階→居住区 直通 居住区→地上 直通 遺体安置:居住区より1階層上の地下空間 地下、地上という表記がされたメモを見て、やっと違和感が払拭される。 何故、窓がないのか。 この空間と、貴方が暮らしていた空間を照らし合わせて感じた漠然とした違和。 また、これらは全て当然のことではあったのだ。 リビング、洗面所、寝室、御手洗の扉のある廊下。 階段はちょうどその4つの扉の先にある。 これは、今まで何の疑いもなく貴方が見ていた廊下であった。 ああ、足りないものがあったじゃないか。 あの家には、玄関がなかったのだ。 しかし、それもまた、当然の話である。 何故なら、貴方が日常を送っていた空間は、決して地上ではなく、地下空間であったのだから。(SANC 1d2/1d6+1)

染谷千冬 : 1d100<=65 【正気度ロール】 (1D100<=65) > 73 > 失敗 染谷千冬 : はい!地下空間であることは察していてまあまあ受け止めていました!SAN値減少量を減らしてもらえませんか!?

いいですよ!ほな1d3+1はどうですか?!

染谷千冬 : 感謝! 染谷千冬 : 1d3+1 (1D3+1) > 1[1]+1 > 2 [ 染谷千冬 ] SAN : 65 → 63 染谷千冬 : ダブルベッドも見ます!

ベッドは埃を被っている。 整えられ、使用感のないベッドには一冊の本が置いてある。

染谷千冬 : 手に取り読みます!

そこにある本は、何かの研究資料である。 言語は未知のもので、一切読めな い。 何か書かれていないものかと、ぱらぱらとページをめくる。 幸運をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 52 > 成功

ふと、ひらりと何か紙の切れ端が落ちてくる。 その紙の切れ端には千秋の筆跡で、文字が書かれている。 ◆千秋の筆跡で書かれたメモ_5 あの神に、ニャルラトホテプに、千冬は絶対に渡さない。 俺が代わりに行こうか一瞬考えたけど、千冬に怒られちゃうしな。俺も嫌だし、行かないことにした。

俺の願いは、望みはただ一つ。 幸せに生きる千冬と、一緒に生きたい。

染谷千冬 : 千秋が自分と同じ考えを持っていることに安心します。 (……俺も、千秋と一緒に生きたい。でも、これが……?) 染谷千冬 : 部屋を出て、扉4に行きます。

扉は大きく歪んでいるせいで、開く気配を見せない。

染谷千冬 : (ここはトイレだった。……) 開きそうにないため、階段に向かいます。

階段である。 材質は、貴方の居住区と同じである。 老朽化などは進んでいる気配はないため、安全にのぼることはできそうだ。

染谷千冬 : 上ります!

階段をのぼる。 息が苦しく、全身が重い。 ギシ、と階段を踏みしめる音が聞こえる。 動揺を抱えながら、貴方は階段をのぼりきるだろう。 階段の先には、貴方の居住区とは違い、1つの扉しか存在しなかった。 貴方の居住区に該当する扉は、千秋の部屋の[扉]である。

染谷千冬 : 扉を開けます。

扉は僅かに開いている。 聞き耳をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=38 【聞き耳】 (1D100<=38) > 83 > 失敗

部屋に入ると、そこはひどく整然としてあった。フローリングの[床]にはなにもなく、埃を被った[棚]と、クローゼットを模した電子ロックのかけられている[扉]があるのみであった。

染谷千冬 : 棚を見ます!

どれもこれも分厚い装丁のされた、質量のありそうな本が所狭しと入れられている。目星どうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 89 > 失敗

もうひと頑張りするなら図書館をどうぞ。

染谷千冬 : 感謝! 染谷千冬 : CCB<=80 【図書館】 (1D100<=80) > 67 > 成功

その中でも、1つだけ飛び出している本を見つける。

染谷千冬 : (この本、読まれた形跡がある) 読みます!

中身はやはり、貴方の知り得ない言語で書かれた本である。 しかしながら、別紙にてところどころ貴方の読める言語で翻訳されているようで、部分的に内容を理解することができる。 ◆本に書かれている内容を翻訳した紙 【ニャルラトホテプとは】 顔がない故、百の貌を持つ存在。 狂気と混乱をもたらす存在。 この神が持つ性質は、矛盾そのものである。 故に、矛盾を許容するのだろう。這い寄る混沌とさえ形容できる。 強大な力と、知性と、そして人格を持ち合わせている。

【クトゥグアとは】 生ける炎。 ニャルラトホテプと対立している神格。 また、クトゥグアはニャルラト ホテプを信仰する者にも危害を加える。 信仰の形跡はほぼ見受けられない。

【アザトース】 白痴の王。 全てを無に帰した存在。

追記:日記の更新が途絶えたことにより、生命活動が停止したと判断。 少し先に、時計を用いて帰らせてもらう。 おそらく神の名前なのだろう。 まるで御伽噺のようだと思ってしまうが、貴方は厭でもそれが実在すると理解してしまう。 ……声が、聞こえるのだ。 人々の、声が聞こえるのだ。 歌声が聞こえるのだ。 神を呼び出す歌声が、貴方の脳に反芻する。 貴方は終末に立ち会っているのだ。 貴方には覚えていることがある。 記憶の中の千秋は、貴方を抱きしめていた。 そうして、貴方と共に終末から逃げ、この地下空間で生活を始めたのだ。 終末を迎えながらも、貴方に向けてしあわせそうに笑っていたのだ。 記憶の中の千秋の声は、一切聞こえない。 ただ、口をぱくぱくと動かし、貴方に何かを伝え続ける。もはや千秋が何を言っていたのかもわからない。 ──あなたは千秋の声を、思い出せなくなってしまった。

染谷千冬 : (日記の更新が途絶えた……? 千秋が、井水という男とやり取りをしてる様子があった。……) 染谷千冬 : (……千秋は、死んでない……) 染谷千冬 : 床になにか落ちていないか見ます。

フローリングの床である。 部屋の中央にはまるいマットが置かれていて、更にその上に1枚の紙片が落ちている。

染谷千冬 : 紙片を手に取り読みます。

千秋の文字でつらつらとしたためられている。 ◆千秋の筆跡で書かれたメモ_6 これは井水との見解だ。 ニャルラトホテプは生体とは言っていない。 世界を更地にするきっかけのアイツは、決して生きていることを条件としていなかった。 いや。おそらくは生存を前提としていたんだろうけど、卑怯な解釈をすると、決してその前提は通らない。それほどまで大きな存在だと、そのような解釈をされても簡単に撤回できないらしい。 これは、どの時代でも、どの社会でもそうだ。 神が面子を気にするだなんて、人間みたいで滑稽だな。 目星をどうぞ。

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 62 > 成功

◆ メモの裏に書かれている内容 340193

染谷千冬 : (桁数が……クローゼットのロックか?) 染谷千冬 : クローゼットの扉のロックに340193と入力します。

壁に埋め込まれた、クローゼットを模した黒い扉だ。 電子ロックで厳重に施錠がされている。340193とパスコードを打つと、扉は軽快な音を立て、開錠される。 さて、貴方の前には開錠された扉がある。 貴方はどうするだろうか。 もう、貴方は無知とは言えなくなってしまった。 それでもなお、貴方には引き返す権利がある。 すべてを思い出さずにいる権利がある。

染谷千冬 : (……千秋。俺は、全部知りたい) 先に進みます。

貴方は扉を開く。 その先にあったのは、大量のコンピューターと大量のモニターであった。 駆動音を鳴らし、部屋の温度をあげている機械は、貴方の知りうる文明や技術力を超えている。 しかし、そのような問題は些細なことであった。 それよりも、貴方は画面一杯に映される光景に目を取られる。 眼前に広がるモニターに映る世界は、更地であった。 真っ青な澄んだ青空とは対照的に、草木すらも枯れ果て、水も干上がっている光景は、まさに死の惑星と形容するのがふさわしいとさえ思えるのだ。 その中のひとつのモニターに、映るはずのない姿が映っている。 一人の人間だ。 見目麗しいその存在が、こちらをただただ見据えている。 見据え、まるで目が合ってるかのように貴方を見て、そうしてにやりと笑う。

染谷千冬 : 「……あなたは、誰ですか」

画面の中の人物は答えない。にやりと笑ったまま、あなたを見定めている。 刹那、部屋全体が光る。 一つの画面が切り替わり、文字列が映される。 『▼侵入者確認▼ 生体反応_確認中

Loading… ▼結果▼ 生体反応_1』 画面はそう切り替わる。 この部屋には、下へ続くボタンしかないエレベーターらしき両方の扉とブレーカーがあるようだ。

染谷千冬 : ボタンを押し、エレベーターに乗ります。

貴方は居住区へと戻る。 リビングの壁には時計しかかけられていない。 時計は8時きっかりを指し、そのまま時を止めている。 部屋は電気をつけたままだったせいで、朝さながら明るい。 電気はまだ通っているようだ。 また、出てきた扉の隣には、もう1つ扉がある。 カードキーがかかっているらしく、何かバーコードを読み込まなければならないだろう。

染谷千冬 : (……千秋は俺の部屋にいるのだろうか? ……でも、もう少し調べてから……) 染谷千冬 : 改めてリビングを見渡します。目星!

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 44 > 成功

壁の装飾品に、漠然な違和感を抱く。 今朝この壁を見た時、このような装飾をしていただろうか。 否、先程降りてきたエレベーターと、カードキーが設置された扉がそこにはあった。

染谷千冬 : (……今朝と、状況が違っている。改めて、他の部屋を見よう。たぶん千秋は俺の部屋にいるから、他の場所を先に見よう。……一人で勝手に行動してごめん) 染谷千冬 : 洗面所に向かいます。

あなたは洗面所へ向かう。今朝見た時と変わりないようだ。

染谷千冬 : (……ここは、変わりないか。そういえば、物置を見ていなかったな) 物置を見に行きます。

物置へと向かう。雑多にものが詰め込まれている物置。 探したいものがあれば、常識的なものであるならば<幸運>判定なしで見つかるだろう。 判定なしで見つかるもの:医療箱、電池、工具箱 判定が必要なもの:銃火器

染谷千冬 : ナイフや包丁などの刃物を探します。

幸運-30を振ってください。

染谷千冬 : CCB<=55-30 【幸運-30】 (1D100<=25) > 97 > 致命的失敗

この家に刃物は存在しません。

染谷千冬 : (ここにもナイフとかの、刃物は無い。……そうだ、ここのキッチンは見ていなかった) キッチンに向かいます。

あなたはキッチンへと向かう。

染谷千冬 : 包丁を探します。

くまなく探してみるが、そこに包丁はなかった。

染谷千冬 : (……) 染谷千冬 : 諦めて、千秋の部屋に行きます。

千秋の部屋にはいる。先程も感じた甘酸っぱい匂いが、あなたの鼻腔をくすぐる。吐き気がする。

染谷千冬 : 改めて見まわします。目星!

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 23 > 成功

棚から見つけた千秋のメモの裏を見る。 一部が掠れてしまっているが、「これはXけだ」と書いてある。

染谷千冬 : (……?) 染谷千冬 : (……ここにも特に無いか。部屋に戻ろう。千秋……)

あなたの部屋に戻る。部屋の扉を開けると、先程よりも酸っぱい匂いが鼻先を掠める。千秋がいるであろう場所に視線を向ける。 ベッドの上を確認する。 貴方の足元にあったのは、肘より先の腕だ。 千切れたような有様の腕は、ローブで固く拘束されていたようだ。

貴方は、その腕に見覚えがある。 その腕は、紛れもなく千秋の腕である。 では、腕より先はどこにあるのだろうか。 思わず貴方は床を見る。 そこにいたのは、肘から先を失い、力なく倒れた千秋の姿である。 真っ白な肌はところどころ腐敗が進行していて、肉の腐ったようなにおいと水の腐ったようなにおいが混ざりあい甘酸っぱい。 これは、死のかおりだ。 貴方が何度か嗅いできて、そうして嗅ぎなれてしまったにおいだ。 顔からは片方の目玉が落ちている。 ああ、今なら理解できる。 あのとき階段で踏んだ固いものの正体を。 肩口を見やる。 そこにあるのは、どろどろとした半透明の千秋の体液だ。 では、階段をのぼったときの首の締まる感覚は。 そうだ、千秋の遺体の腕をがっちりと拘束し、首に手を回させ、引きずって運んでいたからだ。 どうして千秋の料理が不味く感じたのか。そこにあったのは千秋の料理ではなかったからだ。 どうして千秋と睦み合おうとした時、酸っぱい匂いが強くなったのか。貴方が遺体に口付けていたからだ。 どうして、貴方が一人でいたいというまで、あなたの側に千秋はずっといたのか。 貴方が千秋の遺体と共にこの建物を歩いていたからだ。 どうして、突然声が聞こえなくなったのか。 人間とは、死者の声を真っ先に忘れてしまう生き物だからだ。 脳裏に言葉がよぎる。 声は聞こえない。 これは、最後の千秋が貴方に伝えていた事柄である。

――俺が死んだら、神にこの身体を捧げてほしい。 そうすれば世界を再構築できる。 ――最上階に、家のリビングにある地上へ続くエレベーターを稼働させるブレーカーがある。そこまで行ってブレーカーをあげてほしい。 ――それから、俺の死体を一緒に連れていって。外にいるやつに渡してほしい。 ――大丈夫。 ただ神様になるだけだ。外のアイツと同じ存在になっても、俺は何も変わんねーから。 ああ、何故。 何故、貴方は忘れていたのだろうか。 千秋は。 貴方が今朝まで行動を共にしていた千秋は、既に死んでいる。 貴方の横で、静かに息をひきとったではないか。 (SANC 1d4+1/1d8+2)

染谷千冬 : 自動失敗します! 染谷千冬 : 1d8+2 (1D8+2) > 5[5]+2 > 7 [ 染谷千冬 ] SAN : 63 → 56 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 53 > 成功 染谷千冬 : 1d10 (1D10) > 4 染谷千冬 : 意味不明の会話や多弁症で!

はらりと、千秋の服から紙片が滑り落ちる。 千秋の文字で、何かがつらつらと書き連ねられている。

染谷千冬 : 拾い上げて読みます。

◆千秋の筆跡で書かれたメモ_7 井水に言われた通り、居住空間のテレビにはビデオレターを入れておいた。 テレビをつけて、少しだけ待てば再生されるように設定はした。 生きているうちに見られたくねーから、千冬にはテレビを見ないよう頼んだ。 俺との約束は守ってくれるし、これで大丈夫だ。 千冬に見てほしいのか、見ないでほしいのか。俺にも分からない。 けど、俺が死ぬまで見つかんないでほしいと思う。だってそんなのダサいだろ?

さっき、千冬に全てを教えた。嫌そうな顔してたけど、万が一のことだって言ったら渋々頷いてた。 これで俺が死んだら、その死体をニャルラトホテプに捧げてもらえる。これで新しい世界を構築できる。そしたら世界は元通りだ。違うのは俺が神様になるってことだけ。

大好きだ。 千冬。 やっぱり千冬の生きる世界はこんなんじゃなくて、元の方がいいよ。 元が綺麗だとは言わねーけど、千冬が息しやすい、穏やかな世界で生きる方が似合う。 愛してる。 生者の貴方には、何でもできる。 選ぶことが、できるのだ。 世界再演を望まず、呼吸を止めることもできる。 世界再演を望み、ブレーカーをあげて地上へ向かうこともできる。 その際、千秋を連れていなくても構わないだろう。 何故なら神が求めているのは人体だ。 生きていようが生きていまいが、それは問題ではないのだから。 矛盾という性質を持ちうる神にとっては、そのような相対するも内容などささいな問題なのだ。 さて、やさしい世界とさよならし、それでもなお呼吸を続ける貴方は何を選ぶだろうか。

染谷千冬 : 「……は、はははははは」 染谷千冬 : 「千秋は死んでない死んでない死んでないだって今朝俺は千秋と話して買い物をして千秋を抱きしめてキスをして千秋と一緒に眠ろうとした千秋と一緒に過ごしていただから千秋は生きている、な、そうだろう、千秋」 染谷千冬 : 「ビデオレターなんて用意しなくても直接言えばいいのに、千秋、聞かせてくれないのか? 声が聞こえないな。恥ずかしいのか。千秋可愛い。好きだ。そうだ、今から見てこよう。それでビデオレターの返答をしよう、俺も千秋に言いたいことがたくさんあるんだ」 染谷千冬 : 「千秋のことがずっと好きだった。俺が守りたいってずっと思っていた。そういえば覚えている一番最初の記憶は千秋のことだ、千秋の寝顔が可愛くて俺は」 ぶつぶつと呟きながらリビングに向かいテレビをつけます。

あなたはテレビをつける。暫く待つと、ビデオレターが再生される。

染谷千秋 : 「……あー、マイクテスマイクテス~。千冬、見てるか?」

声が、流れる。 そのやさしい声は、紛れもなく千秋の声だ。 貴方が忘れていた千秋の声だった。あなたは思い出す。千秋の声を、思い出す。

染谷千秋 : 「……えー。千冬君がこれを見ているということは、きっと俺はもう死んでいるのでしょう」

画面の中の千秋は神妙な顔でそう言って、沈黙する。 そうしてしばらくするとぷ、と吹き出しケタケタと笑い声をあげる。

染谷千秋 : 「なんてな。これ一回やってみたかったんだよ。……って、こんな状況じゃ笑えねーか?」 染谷千冬 : 「マイクテスしなくても聞こえてるぞ。はは、千秋、可愛い。千秋は死んでない。悪い冗談だ」 染谷千秋 : 「実際さ、千冬がこれを見てるんなら、俺は本当に死んでるんだろうな。……千冬が約束を破ってなけりゃ、の話だけど~?」 「ま、大丈夫か」 「千冬に約束破られたことねーしな」 「それに……、もし千冬が約束破ってこれ見てんなら、それだけの理由があるんだと思う。俺が悪いとかな。はは、ありえそー」

「何から話すかなー」

「俺さ。千冬が、最悪の光景を見て、『死にたい』って言うようになって、それでも幸せだったんだぜ」 「最期の瞬間まで千冬と添い遂げられるなんて、俺はとんだ果報者だー、ってな」 「ちょっと変になった千冬と暮らすのも悪くなかったぜ。俺がいないと何も出来ない千冬も新鮮でさ。可愛かった。はは、これ言ったら引かれるやつ?」

「そん時にあいつから取引を持ちかけられた。人間の身体がご所望らしいぜ。俺たちってつくづく変なのと縁があるな。まー、千冬とそんまま死ぬつもりだったから断ったんだけどな」

千秋は本を取り出して、何かを書きとめる。

染谷千秋 : 「けどさ、千冬は強かった。調子悪かったり、たまーに幼くなっても、段々と元に戻っていった。周りの人間は戻らなかったのにな。強いよな」 「……だから、千冬があのことを忘れてるって気付いた時も、それでもいいって思ったんだ」 「千冬にとって辛いことは全部忘れちゃえばいい。要らない世界なら、見たくない世界なら捨てれば良い。どうせ世界は滅ぶんだ。幸せなまま死んだほうがいいだろ?」 「それに俺がいるしな。捨てられた世界を監視すんのも千冬のためだって思うと、急にやる気出るんだから不思議だよな」 「俺たちはたしかに幸せだった。千冬と暮らしながら、緩やかに死ねればいい。そう思ってた」

千秋はベッドに腰掛けたまま、穏やかな声を続ける。

染谷千秋 : 「……けど、次第に欲が出た」 「あと1秒、あと1分千冬と過ごしたい。あと1時間、あと1日、あと1週間千冬と暮らしたい。どんどん欲が出てきて、止めらんなくなった。それで思うようになったんだ。千冬とまた暮らせる手段はねーかって」 「それでさ、あいつとの取引を思い出したんだ。上手く使えば、また千冬と過ごせるんじゃねーかって」 「千冬と死ぬ約束しておいて酷い話だよな。これでも悩んだんだぜ?千冬はいい顔しないだろうしな」

「そん時だ。食料が尽きかけた。井水の支援もあったけど、あの食事じゃ限界だったしな。千冬も衰弱し始めてたのもあって、ここらへんが潮時だと思った」 「千冬に知らねーやつの死体食わせんのも癪だろ?」 「……だからさ、天命に任せることにしたんだ」 染谷千秋 : 「このまま今まで通り暮らして、千冬が先に死んだら俺も後を追う。俺が先に死んだら、千冬に後を託す」

千秋は画面の中で、あなたの方を見つめたまま離し続ける。

染谷千秋 : 「千冬。俺が死んだら、俺の身体をあいつに渡してくれよ。そんで、世界を再構築してほしい」 「元の世界で、人の千冬と生きたいんだ。……可愛い弟の頼み、聞いてくれるよな~?」

画面の中の千秋は首を傾げたあと、甘えるような声を出す。それはあなたのよく知る甘え方だ。

染谷千秋 : 「なーんてな」 「千冬の好きにしていいぜ。ここまできたのは俺のわがままだ。次は千冬の番だぜ」 「俺はもうすぐ死ぬしな。胃が飯を受け付けなくなったんだ。そう遠くないうちに、餓死する」 「……だからさ、次は千冬が決めてよ」

千秋は画面の中から、あなたを見ている。愛おしいものを見るような目で、この上なく嬉しそうに、あなたを見ている。

染谷千秋 : 「千冬」 「こんな世界でも、生きててくれて嬉しかった。 千冬と一緒に最後まで過ごせて、すげー幸せだった」 「ありがとう」 「ありがとう、千冬。 俺と一緒にやさしい世界で生きてくれて」 「生まれてからずっと、ずっと幸せだった。千冬と家族でよかった。千冬の弟でよかった」 「大好きだ」

千秋は、穏やかに笑う。 貴方の好きな笑顔で、もう見れないその笑顔を貴方に向ける。

染谷千秋 : 「ここからは、俺と──────の──だ」

千秋はそう笑って、いたずらが成功した時の子供のような表情を作る。

染谷千秋 : 「千冬、愛してるぜ」

その言葉を最後に映像は途切れた。 以降は砂嵐が流れるばかりだ。

染谷千冬 : ビデオレターの内容を聞き、さすがに現状を理解し始めます。 「……そんな、嘘だ、違う嘘だ千秋が死んでるはず、違う戻ったら千秋がいて、千秋がいつも通り俺に微笑んで、」 自分の部屋へ走ります。階段に躓きながらも自分の部屋に戻ると、そこには体の腐った千秋が床に横たわっています。 染谷千冬 : 「千秋、お願いだ、答えてくれ、声を聞かせてくれ、俺は千秋の声が好きなんだ、その表情も、手のひらも、千秋の全てが、大好きで、愛おしくて、」 千秋の頬を撫でようとして、そのぐにりとした感覚に息を飲みます。 染谷千冬 : 「ふ、……ははは、はははははは」 腕を拾い上げて、床の千秋にくっつけようとします。その腕と手を繋ぎながら、千秋の体にぼとぼとと涙を落とします。 染谷千冬 : 千秋にいくら話しかけても返事は無く、時間だけが過ぎていきます。 「――――はは、……」 ようやく、千秋が死んだ、という現実を受け入れます。 しばらく黙りこくって、言葉を整理して、それでも千秋に話しかけます。 染谷千冬 : 「……千秋が言うことが全部本当なら、やっぱり俺は、死にたいって思う。……世界は終わったんだ。それで、千秋のいない世界に耐えられない。 世界の再構築にも興味がない。再構築したところで、俺の大好きな千秋は、俺の一年後に生まれて、俺と過ごして、俺と思い出を重ねて、俺が愛していた千秋は……その世界の千秋とは別だと思う。 だから、俺はここで終わりでいい。千秋と一緒に死ぬのが幸せだ。死にたい、死にたかった、……」 染谷千冬 : 「……でも、可愛い、最愛の弟の頼みなら、聞かないとな。千秋が世界を再構築してほしいなら、元の世界で生きたいと願うなら、俺は千秋を信じる。再構築した世界の千秋は、千秋と変わらないって」 染谷千冬 : 「ただ、……千秋の体は渡せない。神にはさせない、千秋は人のままだ。俺が神になる。千秋は今までと全く変わらずに生きてほしい」 染谷千冬 : 神に体を捧げる決意をします。カードキーを探します。目星!

目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=78 【目星】 (1D100<=78) > 49 > 成功

枕元にカードがあることに気がつく。 表が真っ白で、裏にはバーコードが書かれているため、何かのポイントカードのようだと思う。 しかしながら、あなたは知っている。これが千秋のいう、カードキーなのだろう。

染谷千冬 : カードキーを持ち、リビングのエレベーターに向かいます。

カードキーを翳し、ボタンを押す。 扉はすぐに開くだろう。 エレベーターに乗ると、扉はすぐに閉じ、緩やかに上昇を始める。 静かな空間。 もうこの空間において生きている人間は貴方しかいないのだ。 ゆっくりと上昇し、そうしてその動きを止め、扉は開く。 乾いた風が、貴方の頬を撫でる。 目の前には、一人の人間がいた。 その人物は、貴方とモニター越しに目を合わせていた人物である。

??? : 「やあ、やっと来てくれたんだね」

その声は、男とも女とも、若くも老いてもいない声。 奇妙な声色に貴方は少しだけ恐怖を抱く。 そうしてそれと同時に、目の前の存在は人ではないことを直感的に理解する。 ――ニャルラトホテプ。 きっと、そこにいるのがそうなのだろう。

??? : 「で、どうするの?」

神は貴方にそう問いかける。 さて、貴方はそこにいる大いなる存在に何を差し出すのだろうか。 千秋を差し出すのだろうか。 千冬を差し出すのだろうか。 いっそ2人とも差し出すのだろうか。どちらも差し出さないという選択も可能だが、世界を壊し、さらに修繕が可能なほどの力を持つ神に反抗するという行為に、果たして意味があるのだろうか。

染谷千冬 : 「俺の体を捧げます」

貴方は答える。 千秋を差し出すことを拒み、自らを差し出すと。 目の前のかの神は、にんまりと笑う。

??? : 「うん、いいよ。 その言葉、聞き受けた」

目の前の神の背中から生えた触手が、貴方を包む。 頭の中に、叡智が流れる。 知識という知識が、頭に叩き込まれる。 自己が作り替えられていく感覚に、不思議と恐怖は感じなかった。

??? : 「ありがとう、人間」 ??? : 「君は本当に面白いよ。 君がいるなら、僕もしばらくは飽きそうにないや」 ??? : 「さあ。 お望み通り、世界を再構築しようか」 ??? : 「――争いもなかった、やさしい世界を。 ね!」 染谷千冬 : 「はい」

愉悦の声が、鼓膜を揺らす。 貴方の中に混沌が流れる。 その感覚はひどく心地よく、貴方の意識は微睡みへと落ちていく。 どこからか、声が聞こえた。 おめでとう、混沌よ。 おめでとう、神の子よ。

――おめでとう、やさしい世界。 ここが貴方の望む世界。 貴方に、捧げよう。 貴方に世界ひとつ、与えようではないか。 ・・・

染谷千秋 : 「……千冬。千冬!」

声が、聞こえる。 その声に反応し、目を開ける。 目の前に広がる光景は、日常であった。 ソファに寝転がり、どうやらそのまま眠っていたようで。 僅かに開いた窓からあたたかな日の光が差し込んでいる。 外は明るく、鳥の鳴き声が聞こえる。 貴方を起こした目の前の千秋から、声が聞こえる。 ああ、帰ってきたのだ。 何もない、平和な日常に。 目の前の千秋は、目を覚ました貴方を見て微かに微笑む。 まるで、何も知らなかったかのように微笑むのだ。

染谷千秋 : 「よかった。目覚ました。……大丈夫かよ?随分魘されてたぞ」

千秋は、眉を下げて貴方を案じる。 それに対して、貴方は何と答えるのだろうか。 ……いや、どう答えようとも何も変わらない。 貴方の内に秘める混沌を、きっと千秋が理解する日はこないのだから。 千秋が理解するのは、きっとそれは千秋の死を意味するのだから。

染谷千冬 : 「……く、」 内側に渦巻く混沌に愉快な感情を得ます。今までの人生が馬鹿らしくなるほどに。それでも大好きな、世界で一番愛している弟のために、その弟の願いを叶えるために口角を引き上げます。 染谷千冬 : 「おはよう、千秋」 染谷千秋 : 「はよ、千冬」

千秋は貴方に挨拶を返し、貴方にコーヒーを差し出した。それを貴方は”人間らしく”飲む。 千秋は笑い、話す。 一個人に接するように。 これは、混沌の神が望むやさしい世界。 人の千秋の隣は、ひどく息がしやすかった。 ────────── CoC「やさしい世界と呼吸法」 エンド:紫苑-シオン- ──────────

シナリオクリアです。お疲れ様でした! KPC生還、PC生死任意となります。PC生還の場合、後遺症[ハラン]を持ち帰る必要があります。 ◆ 後遺症:ハラン <クトゥルフ神話>を1~99に変更できる。 また、INTは21までの任意の数値に変更可能だ。 これは、人間として生活していた千冬がニャルラトホテプになった際に、それでもなお人間として擬態して生活していたいと望む場合のみ有効な後遺症である。 また、ニャルラトホテプである故、<クトゥルフ神話>の減少シナリオへ参加することは不可能である。 神話生物と<クトゥルフ神話>は切っても切れぬ縁であるのだから。 および、人間の姿でHP0/SAN0になった際は、人間の姿を擬態をすることが叶わなくなるため、ニャルラトホテプの姿へと変貌し、その光景を見ていた探索者に正気度喪失(SANC 1d10/1d100)が発生してしまう。 この後遺症を持ち帰り、探索者として動かす場合は事前にKPからの許可が必要だ。 ◆ 生還報酬(探索者のみ) ・SAN回復2d10 ・クトゥルフ神話+10%

染谷千冬 : 2d10 (2D10) > 13[7,6] > 13 [ 染谷千冬 ] SAN : 56 → 69

背景

神々の戦争に巻き込まれて荒廃した世界になる。 あまりの地獄絵図とニャルラトホテプの姿を見た千冬は発狂し、自殺癖を発症するが、一度ニャルラトホテプの姿を見ていた千秋は自我を保つ。 自殺を繰り返す千冬を千秋が止める形で二人暮らしていた。 ※包丁を探した時の幸運補正はこの時の名残である イス人の協力の元、世界を戻す手段を探していたが、食事が貧相なことも加わり千冬が衰弱し始める。世界復興の手段が見つからない中、二人は緩やかに死を待つ生活を始める。 千秋は心中を考えていたが、次第に現世が惜しくなる。千冬ともっと生きたいと考えはじめた頃、ニャルラトホテプから人体と引き換えに世界を再構築する取引をもちかけられる。 千冬との約束を裏切りたくない気持ちと、千冬ともっと生きたい欲の間で揺れた千秋は、千冬が死んだら死に、自分が死んだら生きることにする。 同時期に、千冬の自殺癖は幼児退行へと姿を替えていた。千秋は読み聞かせをする形で世界が滅んだことを教え、幼児退行中の千冬に自分が死んだらニャルラトホテプに捧げるように話す。 一度拒絶した千冬だったが、万が一の話・ほぼ起こらない話だと千秋に言いくるめられたため渋々頷く。(本人的には納得してない) 千冬は段々と回復していき、自我を取り戻す。その頃、千秋が食事を拒否する形で自殺する。(餓死) 餓死したのは千冬が顔色の悪い千秋に食事を与えた次の日だった。千秋と二人で笑いながら生きようと話していた次の日だった。 そうして目が覚めた直後に千秋の死体を見た千冬は発狂。健忘症と幻覚を患う。世界が滅んだこと・千秋が死んだことを忘れ、世界が滅ぶ前の幻覚を見るようになる。 そしてシナリオが始まる。

※改変箇所 ・千秋の行動・動機を変更

・千冬が頷くまでの流れを変更